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人種差別問題(第14号)
昨年末のスペイン対イギリスの親善試合以来、FIFAでスペインでの人種差別問題が取りざたされている。事の発端は、スペイン代表監督のルイス・アラゴネスが試合前々日の練習時に、半ば冗談でレジェスに『お前のチームのあの黒人よりもお前の方が上手い事を証明してやれ!』と言うような事を言った。それだけなら良かったのだが、たまたまその発言が取材のマイクで録音されていてテレビで放映され、イギリスで大問題となった。言うまでもなくその黒人とはアンリーの事である。
その後、サンティアゴ・ベルナベウで行われたこの親善試合で、イギリス代表チームの黒人選手がボールを持つたびに『UH!UH!UH!』と言う猿の声を真似たやじが浴びせられた。実際テレビで観戦していても収音オンマイクを通してそのやじは聞き取れた。
通常スペインのリーグ戦では、アウエーチームがボールを持つとブーイングがおこる。黒人選手がボールを持つと、今回問題になったのと同様なやじが浴びせられる事はたびたび有った。これはスペインでは当たり前の事なのでいままで問題になった事はない。と言うのも、基本的にスペインには人種差別は存在しない(勿論どこの国にも少なからず肌の色で人を差別する人はいるが・・)からだ。又、日常会話で『NEGRO・黒人』と言う単語が当たり前のように使われるが、これも決して人種差別的な意味合いは含まれていない。
今回のルイス・アラゴネスの発言でもこの『NEGRO』という単語が問題視されたが彼も悪意があって使ったのではないと思う。別に『黒人』でも、『あのフランス人』でも『歯の白いやつ』でも何でも良かったのである。つまり『黒人』と言う言葉は、彼にとっては大した意味はなかったのだ。どうしてこんなに大きな問題になってしまったのか彼自身も困惑していると思う。問題を大きくしているのは、スペインの社会を知らない外国人達だ。
それにしても、この親善試合でのイギリスチームのプレーはブーイングに値するひどいものだった。レッドカードが出てもおかしくない後ろからのタックルは平気でする、キーパーのカシージャスを突き飛ばしたりと、目に余るプレーが多々有った。イギリス代表監督のエリクソンもルーニーの目に余るプレーの連続で、途中交代させた程だ。
スペイン人サポーターの問題になったやじも、こう言ったラフプレーが引き金となっていたと言えないこともない。
いずれにしても他人が聞いて人種差別的に聞こえるこういったやじは決して誉められる事ではないし、今後改めるべきであるが、スペイン人にそういった意図があったわけではないことだけは言えると思う。
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