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(2008年3月3日更新)
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スペインサッカーコラム(2005年3月9日)
 

偉大なるバルサ!
(第20号)

今世紀最大のショーが8日、ロンドンで幕を閉じた。納得のいかないバルサの敗退と言う形で。
チャンピオンズ・リーグの準々決勝への勝ち抜き戦での事。イングランド・リーグの1位チェルシーとリーガ・エスパニョーラ1位のバルサとの対決。第1戦はバルセローナで戦い、2−1でバルサの勝利。第2戦はチェルシーの本拠地のロンドン。バルサは0−1でも1−1でも勝ち抜けが決る。先制点を奪えば楽勝かと思われたが、実際の展開は前半20分までにチェルシーが3点を挙げ、バルサファンを黙らせた。チェルシーは相変わらず守りを固め、カウンターアタック狙いのみの単純な試合運びをしてきた。バルサは逆にボールを支配し、守りの堅いチェルシーを責めあぐねていた。中盤のミスでボールを奪われ、チェルシーのスピードのある、直線的なカウンターにしてやられた。誰もがバルサここまでか・・・と思った。
しかし、破壊力に富む攻撃的なバルサはあきらめなかった。ロナウジーニョのペナルティーで1点を返した後の前半37分、またもやロナウジーニョ。ゴール前でパスを受けたロニーは右足で数回キックフェイントを入れ、そのままステップなしでキーパーの右手隅に蹴りこんだ。セックは1歩も動けず。ディフェンスも数人居たが誰もが硬直したままだった。これはまさしくサンバのリズムだ。ほんの数秒だったが魔法にかけられたかのような時間。至福の時間だった。

これでバルサは完全に息を吹き返した。この流れは後半開始後の怒涛の攻撃につながる。再三チェルシーゴールを脅かすが、得点にはならない。攻め続けるバルサ、守ってカウンターを狙うチェルシー。スペクタクルなフットボールが展開された。決勝点は後半の残り15分。チェルシーのコーナーキックからのヘディングによる4点目。これで合計でチェルシー5得点、バルサ4得点でチェルシーの勝利。
最後まであきらめなかったバルサ。チェルシーも運に恵まれたとはいいながらも、良くあのバルサに勝った。

ただ一つ残念だったのは、主審のコッリーナの判定。
ペナルティーエリア内ではキーパーは守られていて、相手チームの選手はフィジカルコンタクトをしてはいけない。こんな基本的なことを世界一の審判と言われる彼は忘れたようである。チェルシーの4点目は明らかにキーパーチャージ。カルバッジョがキーパーのビクトル・バルデスを押し倒した。線審はこれを見逃さず旗をあげたのだが、コッリーナ主審はこの判定を無視した。この1点が入っていなかったら、バルサは準々決勝に進めていたのだが・・・。残念な事だがこれもフットボールの一部だ。

いずれにしても、ヨーロッパ最高のパフォーマンスを見せたバルサ。残念ながら今年はビッグ・イヤーを手には出来ないが、充分に誇りを持っていい。バルサに優るチームは今のところヨーロッパには見当たらない。


 
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