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グランクラシコを振り返る(第26号)
誰がこういう試合展開を予想しただろうか。マドリッド対バルサのクラシコが先週の日曜日、レアル・マドリッドのホームのサンチアゴ・ベルナベウで行われた。
試合開始と同時に早いパス回しで試合を支配するマドリッド。バルサはボールが持てないままの6分、ロナウドからの絶妙のパスでジダンがヘディングで先制。あまりにも早い得点に、スタジアムは興奮に包まれる。マドリッドのこの試合に駆ける意気込みが現れた1点だった。しかし・・・・・。
その後、試合の流れはバルサへ。残りの84分間責めに責め続けた。90分通してのボール支配率はバルサは60%だったがそれ以上の開きがあった。マルケス、ジュリー、エトー、ロナウジーニョがシュートをするもサント(聖)カシージャスにことごとく阻まれる。彼の身体の中には神が宿っているとしか思えない。素晴らしい反射神経とポジショニングの良さ。少なくとも4点はこの神が救った。ゴールマウスを守る神とともに生まれたサント・カシージャスだ。
それにしても前半終了時でエトーの得点で3−1。後半にロナウジーニョの久々のフリーキックが決まり4−2にしたものの、簡単に得点を与えたバルサの払った代償はあまりにも大きかった。カウンターアタックの怖さを改めて感じた事だろう。
マドリッドの戦い方はと言えば、バルサが攻撃に集中して手薄になったディフェンスのスペースを突くカウンターアタックに終始。簡単に効率よく得点を重ねていった。まさしく、バルサの対チェルシー戦、対ベティス戦を研究し尽くした戦い方だ。バルサは過去のこれらの試合から全く何も学んでいない。ディフェンスの個々の能力には問題はないのだが、組織的に守る力に欠ける。例えばベレッティーは攻撃的な右サイドバックだが、彼がサイドラインを駆け上がった後のスペースを埋める選手がいない。これでは今後も同じような戦い方をされ、失点を重ねる可能性は大きい。
とは言いながらも、敵地のサンチアゴベルナベウ、8万人のマドリディスタを敵にバルサはよく戦った。84分間絶え間なく責め続けた攻撃力には脱帽する。試合には負けたが、攻撃に関しては迫力の有る戦いを挑んだ。決定力に欠けたのが残念であったが、ヨハンクライフの言う、『美しく勝つ!』フットボール、スペクタクルに富んだフットボールに1歩近づいた。後は、責めあがっていてボールを奪われた後のディフェンス陣の対処と、決定的なゴールチャンスを確実にものにする為のシュートの精度を上げる事だ。
マドリッドは、今シーズン初めて自陣内に始終8人〜9人を置く超ディフェンシブな戦いをしたが、格上のチームへの戦い方としては悪くないし、優勝戦線に残る為の捨て身の試合だったので仕方がない。勝つためにはいくら偉大なるレアル・マドリッドと言えどもプライドを捨てる時は有る。それを咎める事は誰も出来ないし、それで得たものは非常に大きかった。
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