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(2008年11月3日更新)
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スペインサッカーコラム(2006年1月17日)
 

バルサ、まんまと罠にはまる。(第55号)

あまりにもバルサにとっては後味の悪い勝利だった。せっかくの公式戦17連勝の記録にに汚点を残してしまった。バルサ対ビルバオの前半戦最後の試合での事。デコが退場となった。

そもそもこの試合の主審、フェルナンド・テイチェイラに問題が有った。デコが何度も試合中にあきらかなファールで倒されたのに(中にはペナルティーエリア内で倒されたのも有る)、一度もファールを取らなかった。それ以外にもロナウジーニョに対するファールが何度も見過ごされたり、コーナーキックの判定がゴールキックと判定されたり、バルサの選手たちのイライラは極限に達していた。
問題の事件は試合終了間際の後半40分すぎに起こった。デコが左サイドをドリブルで持ち込んだところ、グルペギが明らかに足を出しデコを倒した。にもかかわらず主審のテイチェイラは何もなかったようにプレーを続けさせた。暫くうずくまっていたデコにグルペギが近寄り、早く立ち上がれ!とばかりにユニフォームの首を掴み上げた。これにデコは激怒し、グルペギの髪の毛を引っ張り1発ロッハで退場。デコ曰く、『試合中に何度も肘打ちを喰らわされたり、ボールのないところで蹴られたりしていた。明らかに、多くの挑発行為を受けた。』。相手選手の髪の毛を引っ張ることは、何が理由であっても許される行為では絶対にない。デコの退場ももっともだろう。ただ、90分の試合中、ボールのないところでの蹴りや、明らかなファールを見過ごしたテイチェイラ主審の罪は大きい。こういう荒れた試合になるのは、行き過ぎたプレー、危険行為を事前にきちんと警告をしない審判にも責任が有る。選手はそういうプレーが許されると理解し、ますますラフなプレーへと走ってしまうからだ。

この試合に関して最も残念な事は、ビルバオのクレメンテ監督が記者会見でエトーに対して、『唾を吐くのは、木から降りて来るものだけだ!』と明らかに黒人差別的な発言をした事だ。エトーは試合終了間際に、エスポジトに唾を吐きかけたとされている。本人は唾は吐いたがエスポジトに対してではないと釈明している。この行為も許されるものではないが、クレメンテ監督の発言はもっての外だ。スペイン全土で人種差別反対の機運が盛り上がっていさなか、監督ともあろうものがこういう発言をするなどとはスペインリーグの恥だ。エトーも競技委員会の裁定にかけられる様だが、昨年のバレンシアのアイマールが相手選手に唾を吐きかけた行為は全く話題にも上がらず、不問に付された事を考えると、不当としか言いようがない。あるチームの選手にはタルヘタ(イエロー・レッドカード)が取り消されたり、出場停止が解除されたりと言うことがスペインリーグでは良くある。これは明らかに、政治力が働いた結果の事である。

今回のエトーの件に関しても、強いバルサに対しての妬みからか、誰も提訴していないにもかかわらず自発的に審議される。ここにも影で糸を引いている球団があると見て間違いないだろう。この当たりでバルサを潰しておこう・・・と。


 
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