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(2008年3月3日更新)
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スペインサッカーコラム(2006年3月4日)
 

ライカールト監督の偉大さ(第58号)

バルサは大人のチ−ムに成長した。一番の功績はライカールト監督にある。沈着冷静、たまに選手起用で首をかしげる部分は有るが、現実を素直に受け止める真摯な態度。勝っても負けても自分を見失わず、チームの状況を把握する力。どれをとってもはやくも一流の監督となったと言っても過言ではない。
チャンピオンズのチェルシー戦前後の、マウリーニョ監督の挑発にも全く乗らない。サラゴッサ戦でのエトーへの人種差別的な野次の時も、冷静にエトーを説得しピッチへ戻らせた。ライカールトが審判や相手チームに対して、批判がましい発言をするのを聞いた事がない。これこそビッグクラブにふさわしい監督だ。

ライカールトと正反対の位置に対峙するのが、チェルシーのマウリーニョ監督だ。2月22日に行われたチャンピオンズリーグでの対バルサ戦。試合の数日前から彼の作戦は始まった。天候が悪く、グランドコンディションが最悪であるのに水をふんだんにまき、バルサの得意とするパス回しを封じようとする。また、試合の前半30分頃デル・オルノが明らかに故意とわかるタックルをメッシーに喰らわせ、ボールのないところでの体当たりをし、退場となった。このたプレーに対しては、『カタルーニャは演劇が盛んなところだから、上手い演技をメッシーはしたね。』と発言。ビデオを見れば、明らかにデル・オルノの退場は正当なものと解るのに、である。これに追従するようにデル・オルノは、『演技をするにはまだ若すぎる。』と全く反省の色もない。

ポルトガル語にマリーシア(ずる賢さ)という言葉がある。フットボールにはこのマリーシアが必要だとブラジル人は言う。テアトロ(演技)をして審判の目をごまかそうとか、見えないところでファールをするなど見ていて気持ちの良いものではない。ましてや、醜いファールやカンポ(競技場)外での挑発行為は本来魅力的であるはずのフットボールを台無しにする。
ライカールト監督が完璧な監督とは言わないが、フットボールに対して尊敬の念を持っている事は間違いない。


 
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