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(2008年11月3日更新)
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スペインサッカーコラム(2007年1月23日)
 

ブーイングの真意 (第74号)

数年ぶりのカンプノウでのブーイング。21日のバルサ対ナスティック戦の事である。
2−0で勝っていながらの出来事。サンブロッタは試合後のインタビューで、『ユーベ時代には考えられない事』と語った。スペインのテレビ局のLA SEXTAのサッカー番組でもこれが話題となった。勝っているのになぜブーイング?と普通の感覚ならば思うかもしれない。だが、バルサの場合はクライフの時代から続く『美しく勝つ』と言う伝統が生きているのだ。

ブーイングが巻き起こったのは後半。バルサはコパ・デル・レイのアラベス戦で、2−0で勝っていながら攻め続け2点を失った教訓を生かし、無理な攻撃を控えた。攻撃にかかってボールを奪われカウンターアタックでの失点を恐れたのだ。しかし観客は、ボールをディフェンスまで下げるプレーに我慢できずにブイーイングをした。
フットボールを見るには人それぞれの価値観がある。勝てばいいんだ、と言う結果重視か、クライフが言うように3点取られれば4点取って勝つ、のか。カンプノウの観衆は、いくら勝利しても内容がお粗末ならば許さない。特にこの試合のように、ダイレクトパスがつながるでもなく、速いボール回しで前線へつなげるでもないリズムのない試合の場合はなおさらである。2−0で勝っていても、なお攻撃的なフットボールで相手を完膚なきまでに叩き潰す!これが、バルサスタイルだ。

確かに2006年のチャンピオンズリーグの決勝戦の時のように、強豪相手で、後のない重要な試合の場合は守備的になる事も必要だろう。勝っていれば、時間を使う為に自陣でボールを回すのも頷ける。21日の試合ははたしてそういう試合だったのだろうか・・。

数年ぶりのブーイングにみまわれた選手たちだが、それぞれ思うところが有るだろう。しかし、少なくともカンテラ上がりの選手には納得出来たはずだ。


 
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