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(2008年3月3日更新)
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スペインサッカーコラム(2007年4月10日)
 

サラゴッザ OHE!! しかし・・・。 (第76号)

初めてサラゴッサのホームスタジアムROMAREDAで、サラゴッサ対バルサ戦を観戦した。
サラゴッサはいまやチャンピオンズ枠を狙おうかと言うほどの今旬なチームだ。首位のバルサにどこまで立ち向かえるか?と言う興味深い試合になるはずであった。が、しかし・・・。
この日のバルサはまたもや機能しない3−4−3のシステムで臨んだ。いみじくも、今期のCOPA DEL REYのVUELTAでのサラゴッサ戦で、上手く術中にはまり勝ち抜いた布陣だった。結果は・・・前半45分は何も出来ず、選手も非常にやりにくそうにしているのが観客席まで伝わってくる。後半は、マルケスを抜きサンブロッタを左ラテラルに投入。一応羽が出来たものの、90分を通して攻撃の形は出来ずじまい。1−0で完敗を喫した。相対するサラゴッサは、つめが甘いものの、ロナウジーニョ、メッシー、チャビ、イニエスタを完璧にマークし続け、ディフェンスの質の高さを見せ付けた。格下のサラゴッサが、ホームの利を生かして勝利をものにした試合だった。

ROMAREDAは収容観客数は3万人を超える、この規模のクラブにしては大きい方だろう。私のすぐ後ろには熱狂的なインチャス(サポーター)が陣取って、90分絶え間なく声援を送り続けていた。しっかりと引き締まったチームに成長したサラゴッサには、このインチャスの後押しが有る事は疑う余地がない。スタジアムが一丸となった応援は、私が今まで訪れたどのスタジアムよりも迫力があり、アラゴン地方の州都の熱さを感じた。
ただ、声援は自チームを鼓舞するものだけではなかったのが残念で仕方がない。例えば、試合前には『PU....! CATALUNYA OHE!(カタルーニャなんて糞食らえ!』とか、『バルサファンになるなんて、尋常じゃない!』と言うやじを浴びせかける。また試合中には、バルサ選手が足を痛めてピッチにうずくまっていると、『PISADLO! PISADLO!(そいつを踏んづけてしまえ!!)』とか、『RONALDINHO HIJO DE P....!(ロナウジーニョ!売春婦の息子!!』と容赦ない。この試合ではエトーが怪我で出場していなかったが、いまだにテュラム等がボールを持った時には『UH! UH! UH!』と言う猿の泣き真似をする心無いファンがいる。相手チームにプレッシャーをかけるのはフットボールの世界では常識だが、これは度を越えているとしか思えない。
せっかく素晴らしいチームを持っているのだから、ファンも自チームを応援することに専念し、相手チームを蔑んだり、けなしたりするヤジは止めてもらいたい。いみじくも、CANAL+のスポーツ番組の中で、リバプールのポルテロのレイナがこんなことを語っている。『リバプールのファンは素晴らしいよ。だって、相手選手がいいプレーをした時には拍手するんだからね。スペインリーグでは考えられない!物を投げたり、やじる事しかしないんだから。』。サラゴッサファンは、この言葉を真摯に受け止めて欲しい。


 
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